福岡県西方沖地震に対する活動

平成17年3月21日


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 2次使用を行う際にはあらかじめ連絡をお願いします。


現地出動隊員 3名 青井、冨原、秋本
後方支援隊員 3名 八坂、波多江、二村

<活動内容>

○能古島への渡航状況の確認
  能古島はすでに島民へ避難勧告が出されているそうで
  関係者以外の渡航は制限されていました。

○福岡市城南区七隈5丁目の情報収集
  二次集合時、県ボラの酒井さんより寄せられた情報により
  同地区の状況を確認に行きました。
  七隈5丁目周辺では数件の(10件未満)住宅の屋根瓦が
  滑落している様子で、すでに大工さんや瓦屋さんが
  あちこちで工事をしていました。
  町内のヒトも普通に車を洗っていたり、
  通りで子供を遊ばせたりしていて、のんびりしており
  とくにボランティアの手が必要には見えませんでした。

○福岡市西区西浦(にしのうら)集落での復旧活動
  FRB隊員の二村さんより連絡のあった
  福岡市西区西浦へ現地調査に向かいました。
  糸島半島の先端に位置する集落で、
  震源地に近い玄海島がすぐ目の前に見えるだけあって
  現地に近づくにつれだんだん被災家屋が目立ち始め、
  西浦の地名のある住宅は全て被災しているような状況でした。
  相当な揺れがあったようで、かなりの戸数で瓦の滑落と
  壁の崩落を確認しました。住宅の基部が数cmずれている
  お宅があり、当然ながら室内も散乱している住宅も多いようでした。
  西浦地区は現在避難勧告が出されており、
  8戸23人(24?)が公民館に避難しています。

  同地区は漁港でもあることから復旧作業は漁協関係者が
  中心となって地域共助がとても上手く行っていました。
  同地区は漁業組合長を本部長に災対本部が設置されており、
  大勢の市職員と県社協の担当者がすでに現地入りして
  具体的な復旧活動を行っています。

  ボランティアの受け入れについては本日まで県社協の職員が
  常駐で対応していましたが、明日22日以降からは
  福岡市災害ボランティアセンターが引継ぎ、
  災対本部長の漁協組合長と相談しながら決めていくそうです。

  大掛かりな仕事は今日でヤマ場を越えたみたいですが、
  明日の雨で雨漏り浸水被害が出てくるのは目に見えているので
  今週一杯はボランティアニーズがありそうです。
  ただし明日23日は天候不良の予報の為ボランティア要請は
  行わない旨の決定がすでにされています、現地入りは
  かえって迷惑になりますので気をつけてください。

  現地入りした3名の隊員は、西浦地区復旧作業に参加しました。
  1件目は、住宅2階の物置(?)の片付け。
  相当に散乱していて3段重ねのタンスが3台コケてその上に
  いろんなものが積み重なっていてそれを片付ける仕事と
  カモイが歪んで動かなくなった一階の襖を外す仕事。
  2件目は住宅周辺に散乱した瓦を軽トラックに載せて
  小学校横の集積所まで運搬する仕事で軽トラ4往復しました。

(記:青井)

 
  

福岡市西区西浦付近の被災家屋
 
  

福岡市西区西浦付近の被災家屋


福岡RBは瓦礫となった
瓦の運搬作業を行いました


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